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ワールドカップも予選が始まり、日々熱戦が続いています。

そんな中、いよいよ日本もCグループとして初戦、コートジボワールと対戦しましたが力及ばず…。ベストコンディションでない中でも本田のシュートによって1点先制し、後半を迎えましたが、ドログバの加入によって空気は一気に変わり、そのまま2点入れられ敗北を喫しました。

日本代表のプレイ内容もなかなか重く、いつもの日本のプレイを発揮するにはほど遠い状態ではあったものの、それにしてもドログバ加入後のコートジボアールの攻撃は圧倒的なもので、たった一人の選手の加入でチームそのものすらここまで変わるのかと言う内容でもありました。

では、なぜドログバ選手がそこまでの影響力を持っているのか。
それは、ドログバ選手の持つ影響力は一人のサッカー選手にとどまらないほど神聖化され、それを納得させるだけのものがあるからと言っても過言ではありません。

ドログバは内戦を止めさせた男。

コートジボアール国内ではそう呼ばれ、大統領よりも、戦争の鎮圧に向かったフランスよりも国連平和維持軍よりも影響力を持ち、内戦を止めた実績を持つ男とされています。

そもそもコートジボアール内では2002年、政府派と反政府派に別れ、内戦状態に陥っていました。それは3年間も続くことになります。

そんな中、2006年のドイツワールドカップ出場を決めたコートジボアール代表チーム。
その決定戦勝利後、ドログバは更衣室内でマイクを持ってテレビカメラの前にひざまずき、内戦の終了を懇願したのです。

「コートジボワール市民の皆さん、北部出身の、南部の、中部の、そして西部出身の皆さん、私たちはこうやってひざまずき皆さんに懇願します。許し合ってください。コートジボワールほどの偉大な国がいつまでも混乱し続けるわけにはいきません。武器を置いて、選挙を実施してください。そうすれば全てが良くなります」

これがひとつのきっかけとなり、この懇願から一週間以内に内戦は終了することになります。

その後、コートジボアールの国際戦において、政府側、反政府側ともに代表を応援するような光景も見られるようになり、次第に国内の混乱も収まるようになったと言うことです。

本当の理由はいくつもあり、様々なきっかけが絡み合って内戦が終了したのでしょうが、国民として「ドログバがコートジボアールを平和に導いた」と考えるのもおかしな話ではなく、彼を中心に国がまとまったと言っても過言ではない話でもあるのです。

そして国民は、コートジボアールが優勝し、ドログバ選手が大統領になればアフリカの全ての戦争を終わらせられるだろうと、夢物語のような話でも本当に信じているのです。

そんな選手だからこそ、36歳と言う年齢でありながらコートジボアール代表として一線に立ち、コート内の選手に、サポーターに、国民に勇気を与えるほどの影響力を持っているのでしょう。
また、当然ですがその技術も超一流。彼とヤヤトゥーレが同じピッチに立った時、誰も手がつけられないほどの攻撃力を持ってしまうほどに優れた選手でもあるのです。

そんなところですから、日本代表はドログバがピッチに立つまでにせめて2〜3点は欲しかったと言うのが本音ではないでしょうか。
彼が登場すると、全ての雰囲気が変えられてしまうのですから、実力が伯仲した状態になると非常に危険です。

ワールドカップですから、圧倒的に強い国が居るのも当然ですが、どの国も決して弱くはありません。どの国も国の威信をかけてプライドを持ってコートにいるわけです。
そんな中でも特別な思いを持って戦っている国のひとつ。コートジボワールに日本は翻弄されてしまったと言うのが正しい表現でしょう。

日本も初戦は落としてしまいましたが、まだギリシャ戦、コロンビア戦が残っています。
苦しい戦いが続きますが、決勝トーナメント出場に向け、我々も応援して行きましょう!