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小保方晴子さんによるSTAP細胞の問題も、いよいよドロドロの泥沼状態になって参りました。

今のところは水掛け論となっており、双方の主張が相容れることなく、場外乱闘の意味があるかどうか分からない別の論争が繰り広げられている模様です。

最早、この問題は小保方さん1人のものではなく、学問を研究する全ての人たちにおける問題にまで発展しているようです。

多くで既に言われていることですが、STAP細胞の有無については非常に難しく、断定出来ないのが現状でしょう。

STAP細胞は存在しない と言うのは簡単ですが、そのためには「存在しないことを証明する」必要があります。つまり、100%存在しないことが確定しない限り、断定は出来ないのです。そのことから、これも悪魔の証明のひとつとなるわけですね。

しかし、ある一定の条件を満たした場合STAP細胞は生まれると言う論文が存在している以上、それを再現することさえ出来れば、本当にSTAP細胞は実在することになります。ただ、その再現方法を記した論文がおかしいから再現が出来ない。論文として不十分である と言う話になるわけです。

論文の難しいところは、可能性で物事を記載することはできず、原則として事実の積み重ねによって生まれるものです。また、画像の差し替えについては、いかなる理由があっても加工しないことが原則です。見栄えを良くするために写真加工をすると言うのは書籍では普通のことでも、論文では通用しません。

つまり、「〜かもしれない」「〜である可能性がある」と言う記載方法では認められず、「〜すればこの状況が再現出来る」「〜すればSTAP細胞が生成される」と詳細に書いて始めて論文として成立するわけです。

この部分が非常に曖昧である以上、小保方さんの論文の正当性は今のところないのでは?というのが問題と言う事は知っておきましょう。

この問題は非常にデリケートなもので、なぜそのような曖昧な論文がまかり通ってしまったのか。また、これまでのチェック体勢はどうだったのかなど、理研の論文チェック体勢にまで言及しなければならない事態となっており、まだ収束を見せることは無さそうです。

手っ取り早いのは、本当にSTAP細胞の存在を証明し、正確な論文を提出することなのですが、現時点ではそれも難しいでしょう。なにせ、200回成功したと言う報道もありましたが、実はこの分野における「200回」の定義というのもこれまた面倒なものなのです。

(一匹のマウスを検体に、顕微鏡内で200回実験を行ったか、もしくは200匹のマウスを検体に用いたのか などでも解釈は相当に変わります)
ともすれば、研究職全体においての大きな問題にまで発展する可能性のあるこの泥仕合。

国の医学の発展を願うなら、良い形で決着してくれればと思うのですが…。