アイドル帝国ジャニーズ 50年の光芒 (宝島社新書)

一昔前は、ジャニーズのタレントが出演するドラマと言うのは軒並み高視聴率で、特にSMAPのメンバーが主演を飾るものは基本的に好調であると言うのが一般的な認識だったと思います。

しかし、最近はそうではなく、むしろジャニーズ出演のドラマは大コケする確率が高いと言われるようになってしまい、起用を考えるテレビ局も多くなってきているとか…?

なぜそんなことになってしまったのでしょうか。

特に4月からスタートしている今期ドラマにおいて、ジャニーズ主演のドラマは軒並み低調と言う結果となっています。

ジャニーズ出演のドラマの数自体は多いものの、ほぼ全て視聴率10%を切っており、初回景気でなんとか10%を越える作品もあったものの、以降が続いていないようです。

現在は最下位争いをしているようなもので、どのジャニーズタレントがなんとかプライドを死守出来るかと言う点に注目が集まるありさまで、かつての栄光はもうどこにもありません。

原因は様々なことが複雑に絡んでいるのでしょうが、基本的にジャニーズタレントは「汚いこと」を役柄として演じるのが御法度と言う暗黙の了解があります。

つまり、ほぼ全ての作品において例えばミステリ作品であれば、ジャニーズタレントが犯人になることはほぼありませんし、ライバル役と言っても悪役になりきれないものであったりと、汚れキャラを演じさせることが出来ないため、全体的にヌルい展開になりがちです。

また、逆に個性が強すぎて役者としての生き残りが難しいケースもあります。代表的なのが木村拓哉氏でしょう。

彼は誰を演じても木村拓哉であり、良い意味でも悪い意味でも「木村拓哉」です。アーティストであり、グループメンバーであり、俳優でありますが、前提として木村拓哉である以上、どうやって上を目指すのかと言う岐路に立たされているタレントの一人とも言えます。

逆に最近のトレンドは、悪役がいかに悪であるか。それを主役がどう成敗するかと言ったような勧善懲悪ではないにせよ、スカっとして終わらせると言うドラマが人気を集めており、その中でも特に光ったのが「半沢直樹」と言えるでしょう。

しかし、ジャニーズタレントは半沢直樹のような痛快かつ表情豊かな役が出来るかと言われると、本職役者じゃないので難しいところでしょうし、かといって土下座をさせるような役を回すわけにもいきません。

彼らは役者である前に、ジャニーズであると言う名目がある以上、彼らを立てなければなりません。例え事務所が許しても、今度はファンがそれを許さないと言う構図が出来上がってしまうジレンマにも陥ってしまうのです。

これまではジャニーズタレントがドラマ出演するだけでも注目を集めてきましたが、今の時代は後に名優と呼ばれるであろう若手俳優が次々と登場していることや、天才子役と呼ばれる次世代の俳優も台頭してきていること。

それらを律するベテラン俳優、個性派俳優も揃っており、ジャニーズタレントの出番と言うのはもう多くはないのかもしれません。

今はテレビに対しても風当たりは非常に強く、生半可な番組構成では視聴率を取ることが出来ない時代です。

今後、どういう風に俳優を起用し、ドラマが作られて行くのか。ネットに負けない娯楽をどう提供するのかと言う事も含め、もう一度しっかりと見つめなおす時期に来ているのかも知れないですね。

ソース:SMAP・香取、嵐・二宮ドラマら軒並み大コケ! ワースト視聴率濃厚なジャニドラは?