お笑いコンビであり、たけし軍団の一員でもある浅草キッドの「玉ちゃん」こと玉袋筋太郎氏がついにNHKデビューを果たしました。

と言っても、すでに28年に渡って出演をしているのですが、これにはある事情によって玉袋筋太郎という名義での出演は出来なかったのです。

名前が放送コードギリギリと言う問題

たけし軍団の芸名は北野武こと、ビートたけし氏が名付ける事が慣例なのですが、その名付けも相当に適当な物が多く、プロレスラーの名前をもじったもの(ラッシャー板前氏など)、見た目から適当につけられるもの(いでらっきょ氏など)が有名ですが、浅草キッドの場合は「水道橋博士」と「玉袋筋太郎」という名前をビートたけし氏がつけています。

元来、たけし軍団のメンバーは「そんなに売れないだろう」と言う事を前提に、軍団員はビートたけし氏自身で養う事をはっきりと明言している事から、仕事を選ぶ必要も、仕事を探す必要も他の芸人に比べると動機が薄くなりがちで、しかも悪名轟かせているところもありましたので、まさかNHK出演となるといったことは想定されていなかったのかもしれません。

しかし、NHKは名目上国の税金で放送されている局でもあり、非常に厳格であるのはお察しの通りで、まだ記憶に新しいところでいえば、aikoさんの曲「ボーイフレンド」においては紅白歌合戦では歌詞にある「テトラポット」が商標である事を理由に、その部分の歌詞をカットしなければならなかったり。一時期はパクリ曲ばかり作ってると揶揄された音楽グループのORANGE RANGEによる「ロコローション」が、紅白歌合戦放映直前になって盗作騒ぎとなり、急遽作詞作曲のクレジットを変更したということもありました。

それくらい厳しいところですので、まさか公共放送局であるNHKで「玉袋筋太郎」という卑猥な名前をクレジットに表記することは出来なかった故の苦肉の策が「玉ちゃん」だったというのも仕方のないところかもしれません。

90年代後半から現在にかけて激変したNHKの放送内容

様々な規制によって民放放送局においては過激な表現が自粛されるようになったり、深夜のアダルト番組といったものが撲滅されていく中、NHKにおいては逆に過激な内容を取り扱うようになってきます。

もちろん公共放送ですので民放レベルで度を過ぎる事はありませんが、性に対する相談番組を放映する事もあれば、かなり切実な問題に斬り込んだ社会派番組も目立つようになりました。

また、ドラマにおいても不倫を題材にしたドラマや表現を抑えているものの、ベッドシーンのあるドラマを放映したりと、時代が時代であればクレームの嵐だったであろう番組も今では普通に流れています。

ここ十数年程度でのこの変化ですから、その間に取り巻く環境も変わって来たのでしょう。

苦節28年。ようやく本来の芸名表記に

そんな長い時間の中、ようやく「玉ちゃん」は「玉袋筋太郎」としてNHKにて正式に芸名を刻む事が出来るようになり、本人だけでなくファンの間でも祝福の声が多かったようです。

本人曰く「公共料金払ってきてよかった!」とのことですが、長い実績を積んだ故に認められたことでもあるでしょうから、素直に喜ぶべきところではないでしょうか。

ちなみに初表記は火曜10時から放映されている「全力離婚相談」でのゲスト出演によるものでした。

これからは正式に本当の芸名としてNHKの出演が続くのか、はたまた、今回限りでやはりクレームがついて元の玉ちゃん表記に戻ってしまうのか。次回出演がある意味楽しみなところですね。

ソース:「玉袋筋太郎」ついにNHK「解禁」! 苦節28年にファンも祝福