スーパー・ポジティヴ・シンキング ~日本一嫌われている芸能人が毎日笑顔でいる理由~ (ヨシモトブックス)

先日、LINEのトラブルで追い込まれている大阪維新の会・山本景氏に対し、「キモイ」と発言した事でBPO(放送倫理・番組向上機構)に訴えられたテリー伊藤氏と、随分賑やかなことになっていますが、ここで「キモイ」言えばお馴染みの漫才コンビ・ノンスタイル井上裕介氏のツッコミが賞讃を浴びているようです。

内容は、「そんなことし出したら、僕なんか毎日の様に異議申し立てしないといけないなぁ。いい言葉も悪い言葉も、全て含めて自分を作り上げてるんだから、そんな小さなことで文句言ってたら、限りある時間がもったいないなぁ。」というもの。

確かに、日々「気持ち悪い」と言われ続け、吉本不細工男ランキング殿堂入りを果たし、テレビに出演するたびにキモイと言われ続ける彼ですから、妙な説得力があります…。

ノンスタイルの漫才はいわゆる「ナルシスト」を馬鹿にするスタイルのもので、ナルシスト扮する井上裕介氏が石田明氏が馬鹿にし、それにツッコミを入れるという、オーソドックスなボケとツッコミの漫才でありながら、ボケの出所をツッコミ自身が持っているという独特のものです。

テレビでは馬鹿にされるキャラとして通っていますが、漫才の実力は非常に高く、数々の漫才グランプリの制覇経験のある実力派の若手という一面も持っています。

あまりに馬鹿にされ続けていることが多いのでヘタレキャラ的な扱いを受けていますが、 井上裕介氏はスポーツ万能で楽器演奏も得意。一時期はロックバンド「flumpool」のサポートギタリストとして参加していた事もあります(一部ネタ混じりではありますが)。

いわゆる万能キャラという側面も持っているのですがネタなのか生来のものなのか分からないナルシストっぷりがテレビで晒され続け、さらにファッションセンスもちょっと疑問?的なことから一躍「キモイ」キャラとして注目を集めるようになりました。

そんな彼ですので、最早「キモイ」は代名詞のようなもので、それによってテレビ出演が多く支えられているという事実もあるものですから、今回の山本景氏のBPOに訴えるところまで行く姿勢においては思うところがあったのかもしれません。

とは言え、井上氏は芸人であり、叩かれてナンボの世界の人。さらに、Twitter上では「スルースキルが天才」とまで言われ、多くの罵詈雑言に対して鮮やかにスルーしつつ上手にいなすという職人芸を見せるほどの腕前ですが、いっぽうの山本氏は政治家であり、テレビ的には素人ですから同列で語るのも難しい話です。

が、井上氏は恐らくはそんな事でBPOに訴える時間があるなら、もっと有効な事に使うべきだと思い、テレビとはそう言うものだという解釈を持っていることから、彼なりのエールのようなものなのかな?と思ってみても良いかもしれません。

何よりも、今回の騒動で一番美味しい思いをしたのは、同じ「キモイ」キャラで心の広さを見せつけて評価を上げた井上氏かもしれませんが…。

ソース:ノンスタ井上 「キモい」異議騒動へのツッコミが称賛