音楽番組の楽屋でインタビュー! KIKCHY FACTORY

フジテレビ系の音楽番組に激震が走りそうです。

2014年9月末をもって「僕らの音楽」「新堂本兄弟」が決定したとの事で、どちらも10年以上続く長寿番組が消えると言うことになります。

どちらの番組も視聴率的に問題があるわけでもなければ不祥事を起こしたわけでもないのですが、番組プロデューサーの「きくち伸」氏による「口パク禁止令」によって大手芸能プロとレコード会社が反発を強め、これを鎮火するためにやむを得ず打ち切りにして事なきをえようと言うことのようです。

きくち伸氏は音楽番組のプロデューサーとして、「MUSIC FAIR」「HEY!HEY!HEY!」「FNS音楽祭」なども担当している敏腕プロデューサー。
口パク問題に対しても敏感であり、早々に「口パク排除宣言」を出した事から局内で反発を買い左遷されてしまったと噂もあります。

口パク排除の何が問題なのかとなると、音楽業界の事情によるものでややこしい点も多くあるのですが、要するに、歌番組であればスポンサーにレコード会社など音楽業界企業がつく場合が多く、セールスを伸ばすためにはCDと同様の歌でなければ困るということです。

生歌は臨場感があり、本人が「出演している」という実感もあること、その時の歌を聴きたいと思うファンにとっては嬉しいのですが、その層は「すでに購入している、もしくは購入予定のある」層となりますので、販売側としてはCD音源でテレビライブとCDの差を無くし、これまで興味の無かった層にも購入に結びつけたい意図があるのでしょう。

CD音源よりライブの方が良かった。ライブよりCD音源の方がいいのになぜ生歌で歌う?などと言われるとセールスに陰りが見えかねないところから、このような差はレコード会社が最も恐れるところでもありますし、ライブだと歌が下手なアーティストと言うのも少なくありませんから、芸能プロのイメージ的な問題もあるのでしょう。

蛇足ですが、レコード会社がスポンサーについていない「MUSIC FAIR」などでは、新旧問わず名曲が歌われている事、歌唱力に定評のあるアーティストを選んでゲスト出演させているので口パク排除でもなにも問題がありません。
日本で最も歴史の古い音楽番組でもありますので、半ば聖域のようなところもあります。

逆に「ミュージックステーション」などの「歌番組」はレコード会社の影響力が非常に強く、口パクもOK。生歌でも限りなくCDに近い歌唱力が求められます。
なぜなら、あの番組は「アーティストを売り出す場」となっているからなのです。

番組構成において、スポンサーの意向は影響力が非常に強く、番組制作費用をそれでまかなっている以上は逆らう事が出来ません。
今回のケースは、レコード会社、芸能プロの意向によって口パクの必要性を求められているものの、生歌にこだわる姿勢を見せていた両番組との折り合いがつかなくなってしまったのでしょう。

10年以上に渡る長寿番組が一度に二つもなくなってしまうのは残念な話ですし、楽しみにしている人も多い事でしょう。
レコード会社の販売数を伸ばしたい意図も理解はできるものの、ある意味においてはファンの気持ちを無視する行為でもありますので、いつかそう言うセールス重視のみの考え方が余計にCD離れを加速させてしまうのではないかと危惧もしてしまいそうです。

ソース:フジ激震!ジャニーズ歌番組「僕らの音楽」「新堂本兄弟」が打ち切り